むし歯原因菌のパワーテストと だ液のパワーテストで、あなたに合った効果的な「むし歯の予防方法」が分かります。
【むし歯予測テストの流れ】
- 検査用のガムを噛んで、だ液を一定量以上採ります。
- 採取しただ液を検査します。
- その場で検査結果をお知らせします。
むし歯原因菌のパワーテスト(短時間う蝕活動性試験 CAT21 Fast)
むし歯原因菌は、糖分を栄養にしてプラークを作り、だ液を歯に届きにくくします。また、プラークの中で酸を作り、歯の表面(エナメル質)を溶かします。
このテストでは、むし歯原因菌の活動具合をチェックします。活動が活発なほど、むし歯になりやすい状態です。
だ液のパワーテスト(だ液リスクテスト CAT21 Buf)
だ液の大切な働きは、むし歯の原因となる酸を中和し、歯の表面(エナメル質)をむし歯になりにくい状態に戻すこと。
このテストでは、歯を守る上で必要なだ液の量と、酸を中和する力をチェックします。
それぞれの測定結果を色でお知らせ
あなたのお口の中の状態がひと目でわかります。その測定結果から、あなたのお口の状態に合った効果的な「むし歯の予防方法」をアドバイスします。
これからも食事やおやつの後の歯磨きを続けて、きれいな状態に保ちましょう。
食べた後はていねいに歯磨きをし、お口の中を常に清潔な状態に保ちましょう。
甘い飲食物や、間食の回数を減らしましょう。食後の歯磨きに加え、フロスによるプラークコントロールが必要です。
食事や間食は時間を決め、食後の歯磨きは徹底しましょう。歯医者さんで指導を受け、フッ素塗布やシーラントなど、予防処置を受けてみてはいかがでしょう。
むし歯予測テストCAT21(1歳6ヶ月児用)
むし歯はどうしてできるの?
口の中に住んでいるむし歯菌は砂糖を食べると歯垢(ウンチ)と酸(オシッコ)を出します。
歯にへばり付いている歯垢の下では、むし歯菌の出した酸(むし歯菌のオシッコ)によって歯が溶かされます。これがむし歯です。
実はむし歯菌が作り出す酸の強さは人によって違います。酸が強いほどむし歯になりやすいといえます。この酸の強さを調べるのがむし歯予測テストです。
検査のしくみ
歯の表面から綿棒でむし歯菌を取り、試験液の中に入れます。試験液には砂糖が入っていますので、むし歯菌は砂糖をもとに酸を作り出します。
つまり口の中で起こるのと同じ事を試験液の中で再現します。試験液は作られた酸のつよさに応じて色が変わる仕組みになっています。
つまり、むし歯菌の「むし歯を作るつよさ」がわかります。
検査の結果からわかること
むし歯菌の「むし歯を作るつよさ」が分かります。
よわいむし歯菌を持つ子どもの特徴 | つよいむし歯菌を持つ子どもの特徴 |
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この検査の結果から将来のむし歯の予測をすることができます。下図はむし歯ができる確率(1歳6ヶ月児)になります。
検査費用
大人 | 3,240円 |
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小人 | 1,080円 |
歯医者さんからのメッセージ
1歳6ヶ月のお子さんの歯を見ていますと、汚れがついている子は、甘い物を食べているようです。“三つ子の魂、百まで”の言葉が示すように、小さい時に甘い味を覚えると、生涯甘い物好きになります。3歳のお誕生日までは、まず甘い物の味を教えない事が重要です。
あなたはお子さんをどのように育てたいですか?誰だって健康な子、素直な子に育ってほしいですよね。
むし歯のない子 | 17kg |
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むし歯の多い子 | 15kg |
上記の表は、むし歯のない子と多い子(3歳児)の体重の比較したものです。早くからむし歯ができてしまった子は、3歳の頃に体重が2kg以上も軽いというショッキングな報告があります。
やはり、むし歯で食事ができず栄養状態が悪く体の発育に影響するのでしょうか。健康でスクスクと育つためにも、丈夫な歯で食べることが大切なのですね。