歯科診療におけるデジタル化の現状
現在、歯科医療の現場では、社会のデジタル化と同様に、デジタル化が進んできています。その歯科診療におけるデジタル化をデジタルデンティストリーと呼んでいます。
例えば、歯科治療では、患者さんの歯を削り、歯の型取りをし、模型を作り、歯科技工士が被せ物を作製しています。ここで、治療をデジタル化することで、治療にかかる時間を大幅に短縮させることが出来るようになります。
当院では、このようなデジタルデンティストリー、つまり歯科診療におけるデジタル化を進めることによって、患者さんが満足し、快適で効率の良い歯科治療を提供出来る様にしていきたいと考えております。そして、デジタル機器を導入する事により、他院とは違った治療で、患者さんに満足してもらえるのではないかと考えております。
当院におけるデジタル化のビジョン
当院では、開院時からデジタルレントゲン装置を導入し、治療のデジタル化をしてきました。
2020年には、歯科用CT(CBCT)を導入し、診査・診断の精度を上げることが出来、さらに治療の質と効率化を実現できる様になりました。また、ノーザ社製のレセプトコンピューターを導入し、デジタル化をすることにより、診療報酬の請求を紙媒体の提出ではなく、電子データで行うことができるようになりました。
そのことにより、作業の効率化が図れ、作業時間の短縮と資源の節約も出来ています。そして、同じくノーザ社製のWEB予約システムの導入により、インターネットから患者さんの予約が取れるようになりました。その結果、患者さんへの対応が迅速に行われ、さらに受付業務の軽減も図れています。
今後といたしましては、歯の型取りや被せ物の作成をデジタル化し、治療時間の短縮、精度の向上を図り、患者さんの満足度が向上する治療を提供していきたいと考えております。
当院においてデジタル化を実現するための具体的な方策
当院では、患者さんへさらに質の良い治療を提供するにあたり、「口腔内スキャナー」と「ミリングマシーン」によるCAD/CAMシステム導入によるデジタル化を考えています。
「口腔内スキャナー」は、今までの印象材を用いた型取りではなく、歯列上をなぞるだけのわずかな時間で、型取りが行えます。そのため、今までの型取りをする際の不快感が大きく軽減されます。また、印象材や石膏など医療廃棄物を大幅に削減できるようになります。
そして、「ミリングマシーン」という機械を使って院内で歯科技工物を削り出して作製できるので、治療期間が大幅に短縮できるため、患者さんの負担軽減、満足度の向上が図れると考えております。
今後、CAD/CAMシステムを導入し、歯科用CT(CBCT)、マイクロスコープと合わせて、より治療の質、精度を上げていきたいと考えております。
当院においてデジタル化を実現するための具体的なの方策を進めるための組織体制
これから、当院のデジタル化を円滑に進めるため、院長が最高情報責任者となり、準備をしていきます。CAD/CAMシステムを導入にあたり、スタッフ全員で機器の使用方法を理解し、適正に使用できるようにしていきます。
また、被せ物の製作、管理、機器のメインテナンス管理もスタッフ全員で行っていきます。そして、その後も院長をはじめスタッフ全員で情報を共有し、しっかりとした組織体制を確立していきます。